西之表市・八板俊輔市長の馬毛島の軍事基地化に反対する断固たる 態度表明を歓迎し、政府に一切の作業を中止することを要求する

日本平和委員会は、107日、鹿児島県種子島の八板俊輔西之表市長が、馬毛島基地化反対の所見を表明してたことを受け、これを心から歓迎し建設中止を求める声明を発表。全国の仲間にさらなる支援を呼びかけました。

西之表市・八板俊輔市長の馬毛島の軍事基地化に反対する断固たる
態度表明を歓迎し、政府に一切の作業を中止することを要求する

2020年10月7日 日本平和委員会

 本日、鹿児島県・西之表市の八板俊輔市長は、政府が推進しようとしている馬毛島の米軍・自衛隊基地建設計画について、「同意できない」との立場を明確に表明しました。

 これは、すでに西之表市民(人口14000人)の中で5500筆を超えて広がっている反対署名に示された市民の意思をしっかりと体現した、市民の命と暮らし、子どもたちの未来を守る立場に立った堂々たる態度表明です。私たちはこれを心から歓迎し、政府がただちに建設に関わる一切の作業を中止することを求めるものです。

 市長は「所見」の中で、▶島全体を軍事基地化し、地元の歴史・文化に配慮する視点がうかがえないこと。▶未来永劫、米軍が使う、日本国中探して受け入れ先が見つからない米空母艦載機発着訓練施設を馬毛島に造りたいという計画であること。▶日本の領土内に新たに土地を取得して、外国軍(米軍)に施設・区域を提供する例は、沖縄の復帰後初めてとなること。▶米軍、自衛隊の補給、集積地として馬毛島が重要な施設となれば、軍事上の標的となり、地域住民の安全が脅かされること。▶日米地位協定によって、米軍の訓練や基地に対して、日本は制限がかけられず、一度基地を容認すると、米軍は自由に行動でき、国内法で歯止めがかけられない状態が、沖縄をはじめ日本各地に起きていること――などをあげ、「今回の訓練施設の設置によって失うものの方が大きい」と断じています。

 そして、「基地経済に依存しない街づくりを推進することにこそ、持続可能な社会への希望があります。将来にわたって島の子どもたちが安心して生活できる島を築くことが、いまを生きる者の責任であると、私は考えます」と、きっぱりと表明しています。

 ここには、日本国憲法の国民主権、平和主義、民主主義、地方自治の精神を体現した、自治体首長のあるべき姿が示されています。私たちは、これらの主張に全面的に賛同・共感し、今後とも西之表市民、種子島市民と連帯し、馬毛島の軍事基地化反対の正義の運動の勝利のため全国的運動を広げる決意を、ここに表明するものです。

参考:馬毛島市長の所見

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